絶妙なバランスの塩スープが自慢

愛知県産の活けムール貝からとった濃厚な塩ダレを、鶏・豚・干しごぼうや玉ねぎなどの野菜でとった、澄んだスープと合わせます。
味の決め手は中国・天日干海塩の塩味。

「塩を生かすと考えたら透明感のあるスープが欲しかったんですね。透明感を持ちつつコクがあるのは…貝やと。ムール貝に行きついたのは、フレンチを意識したんじゃなく、貝の中で一番クセがあったから。鶏と豚のスープで割ると、ある程度個性がないと消えちゃいますからね。」

そうして完成したスープは、ムール貝のコクも玉ねぎの甘さも鶏や豚の旨味もが渾然一体となって、他の何ともたとえ難い風格を持っています。
けれど、決してしつこくはなく、最後の一滴まで残したくないと思わせます。女性に人気というのも納得のあっさり感です。
麺は、こちらも天日干海塩を使った細ストレートで、スープとのバランスが絶妙。

「堺ラーメンってのも、最初はなんや？って言われたね。けれど水茄子や水菜なんかの地元食材も、うちの塩スープにはクセがないからすっと馴染むんですよ。
基本のスープの脂を控えて冷やす。それに酢をプラスした上に水茄子や水菜をたっぷりのせたのが塩冷麺。季節を感じるラーメンが堺ラーメンなんです。」