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なんばこめじるしとは

なんばこめじるしとは

なんばこめじるしとは

強者ぞろいの料理人、真っ向勝負!
こだわりの個性店、なんばに集結。

なんばの南海電鉄高架下にある、こだわりの飲食ゾーン「なんばこめじるし」。
ここは、2007年6月27日にオープンしました。
個性豊かな名店が出店し、新しいなんばの名店が誕生する場所になっています。
ゾーンのコンセプトは
「地元の人たちが日常的に使いこなし、
愛される路面店が集まる街」。
南海沿線を利用する人々、なんばを拠点として活動する方々に永く愛され、馴染みになっていただくために、それぞれの地域で愛され続けてきた名店が集まりました。

命名「なんばこめじるし」

文・小山薫堂

なんばCITYの新しいフードエリアに名前をつけて欲しい・・・僕に依頼してきたのは、友人でもあるケイオス社の澤田充さんでした。施設の名前は半永久的に残るわけですから、非常に重要な仕事です。軽々しく引き受けるわけにはいきませんが、友人が心を込めて形にしてきたプロジェクトの最後の仕上げです。僕は今回、仕事として、というよりも、友人である澤田さんに「うちに子供が生まれたから、その子供に名前を付けて」と言われたつもりで引き受けました。
さて、名前をつけるに当たり、まず何をしましょう。それぞれのお店にそれぞれのドラマがあるわけだから、この土地の中にもきっとなにかの物語があるに違いない・・・そう思った僕は、土地の歴史を紐解いてみることから始めました。するとその昔、この場所に米蔵があったことが分かりました。
「米」を別の言葉にすると「めし」。「めし」はつまり「食事」。フードエリアを表すのにぴったりです。しかも僕たち日本人は、重要なものにしるしを付けるとき、「※=こめじるし」という記号を使います。
人々を幸せな気分にするおいしい料理たちが、この難波でひとつの「しるし」となりますように・・・そんな思いを込めて僕は「なんばこめじるし」と名付けました。
「なんばこめじるし」は、ぜひ「なんこめ」と呼んであげてください。完成された有名店ばかりが揃っていると言うよりは、ちょっとデコボコした可愛らしさ、チャーミングな親しみやすさを、その響きに感じませんか?そういう意味でも、「なんこめ」という愛称はここにピッタリだと思うのです。
(ナンコメ文庫『皿にこめた人生 そやから食うてみ!』あとがきより抜粋)

命名「なんばこめじるし」命名「なんばこめじるし」命名「なんばこめじるし」

「こめぐら」だった難波

「こめぐら」だった難波

地域が培ったたいせつな心を反映して、
「なんばこめじるし」は誕生しました。

江戸時代、このあたりには、難波御蔵(なんばおくら)とよばれた幕府の米蔵がありました。享保18年(1733)につくられたもので、寛政3年(1791)には、今の日本橋3丁目にあった天王寺御蔵(高津御蔵)を合併しました。白い塀と松並木で囲まれた、約43,000平方メートルという広大な敷地には、十数棟の建物が建ち並んでいました。その中には、3間×20間(約200平方メートル)という大きな蔵もあったといいます。
難波御蔵に米を運搬するために、難波御蔵と道頓堀の間に掘られた水路が難波新川(なんばしんかわ)です。幅は15メートル、全長は852メートルありました。 明治になって難波御蔵は廃止され、その跡は煙草工場となりました。難波新川も昭和33年(1958)頃から埋め立てられ、姿を消しました。

その歴史を今に伝える「難波御蔵・難波新川(なんばおくら・なんばしんかわ)」跡碑が、なんばCITYにあります。
時代を経て、米蔵は大阪球場へ、そしてなんばCITY・なんばパークスへと姿を変えています。

こうした地域が培ったたいせつな心を反映して、「なんばこめじるし」は誕生しました。